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涅槃会を挙行しました

更新日 : 2024年02月16日   カテゴリー : 学校行事

 令和6年2月15日(木)、横浜清風高等学校では、お釈迦様がこの世での命を終えた(入滅=にゅうめつ)日を記念して涅槃会(ねはんえ)を挙行しました。

 2・3年生がアリーナ、1年生は各教室でリモートにより参加しました。

 

 生徒有志による散華の舞と献香献花、読経・回向の後、涅槃会の歌が歌われました。

 

 その後、本校の第2期卒業生でもある高野山真言宗 神奈川宗務支所 教師 波木井祐宏僧正より記念法話をしていただきました。

 

 波木井僧正はまず涅槃会について「お釈迦様は生(しょう)・老(ろう)・病(びょう)・死(し)という4つの苦しみを理解し、受け入れて、お悟りになりました。そして2月15日にお亡くなりになり、涅槃において完全なる悟りの境地に入りました。それが涅槃会の由来です。お釈迦様が亡くなる時、周りにはお弟子さんのほか、これまでお釈迦様に救われた人や神々が集まり、身分の差を超え、平等に悲しみました」とお話しになりました。

 

 そして平等の意味を生徒たちに問いかけながら、「仏教における平等とは、今自分が受けている苦しみや悩みは他者もいつか同じように経験し、平等に苦慮することを意味します。そしてそれは、相手の立場に立って共感することを指し、皆さんが学んでいる慈悲の第一歩でもあります」とお話しいただきました。

 

 最後にお釈迦様の教えについて「お釈迦様は、私の言葉は真実だが、簡単に信じるのではなく、矛盾がないと確かめた上で信じなさいとおっしゃいました。仏教を学ぶ上で、聞思修(=もんししゅう)という考え方があります。聞(もん)=正しく聞いて学ぶ、思(し)=自分で納得するまで考える、修(しゅう)=自身で調べて確かめる、という意味です。現代は様々な情報で溢れており、何が正しいのか、真実の見極めが本当に難しいと思います。しかし、そんな時こそお釈迦様の教えを思い出してください。友人や先生、ご両親等、周りの方々のお話をよく聞き、自分自身でよく考えて行動することで、SNSの情報等に惑わされないように生きていくことが大切です」とお諭しくださり、記念法話を締めくくられました。