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涅槃会を挙行しました

更新日 : 2025年02月18日   カテゴリー : 学校行事

 令和7年2月17日(月)、横浜清風高等学校では、お釈迦様がこの世での命を終えた(入滅=にゅうめつ)日を記念して涅槃会(ねはんえ)を挙行しました。

 1・3年生がアリーナ、2年生は各教室でリモートにより参加しました。

 生徒有志による散華の舞と献香献花、読経・回向の後、涅槃会の歌が歌われました。

 

 磯子区 大聖院副住職の鷲雄春成僧正より記念法話をしていただきました。

鷲雄僧正は、「本日はお線香についてお話ししたいと思います。仏教の行事やお墓参り、普段お仏壇に手を合わせる際、最初にお線香に火を付けてお供えします。これには大きく2つの意味があります。
 まず一つめは、お線香にはその香りで自分自身を清らかにする意味があります。これはお釈迦様の生まれ故郷のインドの習慣からきています。インドは暑い地域ですから現在でも真水は貴重品です。特にお釈迦様が生きていた当時は一日分の生活用水を用意するのもかなり苦労されていました。そのため、体の汗や汚れを綺麗にするための水の確保が難しい状況でした。その様な中で、大切な行事に出席する時や大切な人に会う時には、お香や香水を身につけて体を清める習慣ができました。その後、仏教とともに伝わった際、お線香は香りで自身の身を清めることにつながることとなりました。
 二つめは、『精進』の精神を表すという意味があります。仏教において『精進』とは、毎日コツコツと積み重ねて自分のものにしていく修行のことです。お線香は一度火を付けると最後まで一定の速度でその身を燃やします。昔の仏教行者はその様子を見て、『精進』とはまさにお線香のように有るべきだと考えたからであります。そして、仏様やご先祖様に対して、「コツコツ毎日少しずつ精進していきます」という意思表示の意味合いが含まれるようになりました。
 今後、皆さんが仏様にお線香をお供えする機会がありましたら、この二つの意味を意識していただけたら大変ありがたく思います。
 高校生活は長いようで短いものです。勉強や部活動等、何か自分の身になるものをコツコツと身につけて、皆さんの三年間がお線香のように香り豊かなものになりますようにお祈りしております。
」とお話しくださいました。