青葉まつりの様子
6月15日(月)、16日(火)、本校アリーナで弘法大師空海の誕生を祝い、お徳を偲ぶ「青葉まつり」を挙行。今年は分散登校期間中だったため、A・Bの二グループ分かれて実施しました。両日とも、密集を回避するため三年生のみアリーナでの式典に参列、一・二年生はホーム教室で式典の映像・音声の視聴による参加となりました。また、異例ながら般若心経の読経、聖歌、いろは歌の斉唱はCDを用いて行いました。
記念講話で植野法稔学校長は、空海さまの十代の頃の勉学への取り組みについてお話しくださいました。「讃岐(香川県)の国の豪族の家に生まれた空海さまは、国の官僚を育成する大学へ進学するため、奈良の都に出て一生懸命に受験勉強に励み、大学に入学されました」。
また、大学での学問について「空海さまは主に論語、算術、書、また音(中国語)について学びましたが、特に当時の世界共通語ともいえる中国語に関しては、自ら進んでお寺にいる中国の僧侶を訪ね、発音と会話を学んだのです。その後、空海さまは二十歳の時に大学を中退し、仏教の修行の道を歩まれることとなりましたが、大学で学んだことが無になったかというと、そうではなかったのです。十数年後に中国へ留学することとなった時、十代の頃に自ら進んで学んだ中国語の知識、文章力、発音、会話が非常に役にたったのです。そして中国で大変な名声を得ていろんな人と交流して仏の教えを極めることができました」とお話しくださいました。
最後に生徒に向けて「皆さんのなかで、将来に向けての目標をつかみかねている人がいるかもしれません。でも安心してください。空海さまがそうだったように、今一生懸命やっていることは必ず自分に戻ってきます。もう一度自分のやるべきことをしっかり見つめ、一生懸命に努力を重ねてください」と激励し、自ら進んで努力することの大切さを諭されました。
講話の後、全員がCDで流れる本校校歌の歌詞を心に刻みつつ本年度最初の仏教行事を無事終えることができました。